みなさん、こんにちは。
今回は倒伏田についてです。
今年は例年になく雨が多く
台風も来たり等々で、本当に農家にとっては大変な年です。
雨で水分を含んだ稲穂に、台風のきつい風が吹くと
時には根本からべたっと倒れてしまいます。
これです!
こうなってしまうともう、さまざまな事が問題になってきます。
まずは品質です。
倒伏してすぐに収穫できれば問題ないのですが、
倒伏後一週間~10日以上収穫できないでいると
稲穂から芽がでてきてしまいます。
芽が出てしまうと、大きく品質が低下してしまいます。
発芽のエネルギーを蓄えたままであるからこそお米が美味しいのです!
それが次世代の為に発芽という形でエネルギーを使ってしまうと、
その稲穂は白く濁り、粒がとても脆く、精米時割れたり粉々になってしまったりします。
食味も低下してしまいます。
なのでその他の事をおいてでも刈り取りに入らないといけません。
作業予定も大きく変わってきてしまいます。
次に問題になるのは
収穫作業の難しさです。
シャンと立っている圃場の収穫は比較的簡単です。
機械の性能がいいので適当なスピードで前進していけば
きれいに収穫してくれます。
この倒伏田はほぼ地面に沿って倒れていますから
地面と稲穂の狭い隙間にコンバインの刈り取り部を入れて収穫しなくてはなりません。
これが本当に難しくて神経を使います。
刈り取り部が低すぎると地面をえぐり、泥を抱えて脱穀胴へ送られ
石が混入したり、機械故障の原因になります。
逆に刈り取り部が高いと
実った稲穂を収穫できず、むざむざとコンバインのキャタピラで
踏んでいくという空しいことになってしまいます。
慎重に慎重に収穫していきますから、
作業速度も著しく低下します。
毎年この倒伏田にはならないように心掛けて
施肥やその他の管理を行ってきたのですが、
今年は倒伏田を作ってしまいました。
ううっ。。。
まぁ1枚の圃場だけですから、どうにかこうにか収穫してしまいたいと思います。
足元もぬかるんでいて旋回が大変でした。
慎重に慎重に収穫していきます。
こんな感じでやっと終わりました。
午後一番から収穫作業を始めたのですが、
日が陰る夕方になってしまいました。
普通なら1時間余りで終わるところですが、
約3倍の時間がかかりました。
全く倒伏田はなにもいいことありません!
ただ作業技術が向上したのか、
刈り残しなくきれいに収穫できました!
それが一つうれしいことでした。
ここの圃場の施肥量や栽培日誌を精査して
また来年に活かしたいと思います!
疲れました・・・・。
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