2014年7月27日日曜日

穂肥診断


みなさん、こんにちは。

最近暑いですね。

まぁ夏ですからね。

今年の夏はまた新しい事をやってみたいと思います。


さて、今回は穂肥診断についてです。


5月に植えました水稲の苗も大きくなってきました。


こんな感じで元気に成長しています。

もう1カ月くらいするとお米の穂がでてきます。


その前に穂肥を散布します。

字のごとく穂の肥料です。


この散布時期がとても大切で

早くても遅くてもダメ。

まぁ少し説明しますと、

植物は成長生育と生殖生育と2つの生育をするそうです。


成長生育は字のごとく自分の成長です。

生殖生育は子孫を残す為の成長です。


穂肥の散布適期はザックリ言うと

お米が生殖生育に入ったときに散布するといいです。

成長生育期間中に肥料を多く散布してしまうと

成長の為に栄養を使うので背丈が伸びすぎて

お米が成熟前に風で倒れたりしてしまいます。

ということで

生殖生育に入ったかどうか?
を調べます。

あと

肥料を散布してもよいくらい肥料が抜けているか?
も調べます。

生殖生育期に入っていても肥料がまだ植物内にあれば

散布時期を少し遅らせます。


まず肥料がどれくらい稲の中に残っているかを調べます。


この手にもっているのが肥料がどれだけ稲の中にあるかを調べる機械です。

SPAD計といいます。



こんな感じで稲の葉っぱをこの機械で挟みます。

そうすると数字が出てきまして、その数字で植物内の肥料残留量を図ります。

葉緑体とかを調べて判断するみたいです。

だいたいですが、36.0を下回っていると肥料を散布してもいいことになっています。

それ以上数値が大きいと葉の中にまだまだ肥料が蓄積されていて

肥料の散布は早いってことになります。


こういう低い数値もでます。

なので5回くらい測って平均をとるのが基本的な診断方法です。



実はこの機械も4月に税金があがるということで購入しました。

葉っぱを挟んで数字が出るだけの機械なんですが・・・


この誉たかきスイス時計と同じくらいの価格なんですよ(涙)

高いよな~









次に生殖生育に入ったかを調べます。


こんな感じで稲を一本抜いてきます。

それを半分に裂いていきます。



こんな感じで下からあがってきた節の先端あたりを

こするような感じで裂いていきます。

そこにいずれ穂になる幼穂があるかどうかを調べます。

幼穂があるとそれはもう生殖生育に入ったことを示すものです。


この爪のところにある白っぽいのが幼穂です。

背丈がそれほど高くならない品種ではこの幼穂1mmくらいで肥料を散布します。

コシヒカリなど背丈が伸びる品種は約10mmくらいで散布します。

もちろんSPAD計の数値も参考にします。



この穂肥が早いと前述のとおり背が伸びすぎて倒れたりします。
遅いとお米の味が低下すると言われています。


今年もええ感じの時期に肥料散布して美味しいお米を収穫したいと思います!


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2014年7月16日水曜日

大豆の生育


みなさん、こんにちは。

暑くなってきましたね。

如何お過ごしでしょうか?


さて今回は大豆の生育についてです。


6月下旬から7月上旬にかけて播種しました。

この期間中は朝4時頃~夜7時頃までお昼も止めずに播種作業を続けます。

お昼の間は従業員の男の子と交代で農機に乗ります。


大豆は何といっても播種適期に播くことが大切です。

朝早くから夜日が暮れるまでの作業はとても疲れますが

適期に播くことでそれに十分見合うだけの収量があります。


7月初旬に播いた大豆と7月20日以降に播いた大豆を比べると

極端なところでは収量が2倍くらい違ってきます。


そうなってくると、疲れるとか大変だとか言っている場合じゃなくなってきますね。

今年はどうにか適期を逃さず播種できまして

どの圃場もうまい具合に発芽してくれました。

大豆は発芽してくれると強い植物で

多少の悪条件は難なく乗り越えてくれます。



大豆播種の後に重要な仕事は

大豆畑畦畔の草刈りです。



こんなに鬱蒼と雑草が生えてしまいました。

ここまで大きくなってしまうと、除草剤では効きが悪く

もう草刈機で根元から刈り取るしかありません。

この草はセイタカアワダチソウといいまして

めちゃ元気な雑草です。

廃墟となったパチンコ店なんかでもアスファルトの隙間から

こいつが大きくなっているのを見たことがあると思います。





安物の草刈り刃で雑草と戦いました。

2メートル近くあるセイタカアワダチソウは茎も太く

草刈機の刃一撃では倒せないときがあります。

外は炎天下。

厳しい戦いでした。



こんな感じでどうにかこうにか刈り終わりました。

やや雑になりましたが、ここから更に丁寧に草刈する元気もないので

こんなくらいで了としたいと思います。

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2014年7月6日日曜日

遠征


みなさん、こんにちは。


今回は兵庫遠征についてです。


私の住む県内で有名なN農園さんが肥料の勉強にいかないかと誘ってくださったので

行ってまいりました。

友人のT ファームさんも一緒に行きました。






井澤商店さんです。

ここの社長がとっても肥料に詳しくておいしいお米を作るノウハウをお持ちということで

お話を伺ってきました。



ここの井澤商店さんも私のところと同じように多木肥料を取り扱いされてました。

創業は明治時代だそうで、肥料屋としては大先輩ですね。


私のところは祖父が戦争から帰ってきてから創業したので

まだ60年ちょっとです。


ですから、私のところも井澤商店さんと同じように

多木肥料の扱いをさせて頂いてるってのが正しい表現ですね。

大先輩ですから。



肥料のお話はまぁ基本的なお話でして、

土つくり・基肥・追肥・穂肥・実肥を適期を逃さず適量を施肥するというような内容でした。


大切なことですね。


突拍子もない奇抜なことを言われると困るなと思っていたのでホッとしました。





圃場にも行きまして、色々とお話をいただきました。




この井澤商店さんの付近は水を確保するところがないようで、

写真のようなため池があちこちにありました。

水の確保が大変なんですね。


私のところには日本一のため池がありますから

誠にありがたいことです。


汚さず大切に日本一のため池の水を使いたいと思います。


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